2021.09.24 屋根・外壁ブログ
相談から完工までの7つのステップ(part5)
-4.塗料の打ち合わせ(後編)
【千葉市若葉区外壁塗装・株式会社雅】
【4.塗料の打ち合わせ(前編)】のつづき
〇 ラジカル塗料
ラジカル塗料とは、ラジカル制御型塗料を省略した言い方です。
そもそも、「ラジカルって何?」と思いますよね。
ラジカルというのは、
塗料に含まれている酸化チタンが
紫外線を吸収することによって発生する物質のことで、
塗料を劣化させる要因の1つになります。
ラジカル塗料は、塗料の耐久性にとって有害なラジカルの影響を
押さえ込む長所があり(だから、ラジカル「制御型」塗料なんですね)、
一般的なシリコン塗料よりも耐久性が高いです。
ただ、塗料にも流行り廃りがあり、
ラジカル制御型塗料は
昔に流行った塗料の1つであり、
現在は使う塗装業者が少なくなっています。
〇 フッ素塗料
フッ素塗料は、費用は高いものの、
光沢(ツヤ)が美しいのが長所です。
また、フッ素塗料はシリコン塗料よりも耐久性があるため、
保証期間が8年から10年ほどに設定されているケースが多いです。
さらに、親水性が高く、
付着した汚れが水で落ちやすいのも長所ですね(防汚機能)。
フッ素塗料は、コストパフォーマンスが高いため、
シリコン塗料や無機塗料と並んで、
今流行りの、人気の塗料の1つと言えますね。
〇 無機塗料
無機塗料とは、
無機成分の中に有機を配合し、高耐久性を実現した塗料のことです。
無機質な素材(ガラスや石など)は、
紫外線で劣化するようなことがないため、
無機塗料は有機塗料よりも耐久性が高いのが長所です。
なんと!耐久性は20年以上あります。
たしかに、有機塗料と比べて値段が高いのが
短所とも言えます。
しかし、初期費用だけで判断してしまうのは、
正直言ってもったいないです。
なぜなら、無機塗料は耐久年数が長いため、
<1年あたりの単価>
に直してみますと、
実は他の塗料よりも割安になることが
多いからです。
したがって、初期費用をご用意できるお客様であれば、
長期的な視点から見た場合には、
現在のところ、
無機塗料は最もランニングコストがお得な塗料
と言えるでしょう。
フッ素塗料と無機塗料は、
初期費用はかかるものの、
<1年あたりの単価>
に直して見た場合には、
ランニングコストがお得な塗料と
言えますね。
〇 光触媒塗料
光触媒塗料は、
雨水を利用して
外壁をセルフ・クリーニングする機能(防汚機能)
がある点が長所です。
この機能のために汚れにくくなり、
メンテナンス回数も少なくてすみます。
ただ、最も高価な塗料のため、
塗装時の初期費用がかかることになるのが短所ですね。
光触媒塗料を使うかどうかは、
お客様の長い目で見た時の総合的な判断によりますね。
なお、建物の状態によって、
セルフ・クリーニング機能の効果も
バラつきがあったり、
また、塗料にも流行り廃りがありますので、
光触媒塗料は昔に流行った塗料の1つとして、
現在は、この塗料を使う塗装業者は少なくなっています。
〇 塗料の単価と耐用年数
単価だけでそれぞれの塗料を比べてみますと、
アクリル塗料が最も安く、光触媒塗料が最も高価です。
この点からは、アクリル塗料が
リーズナブルでお得なように見えます。
しかし、本当にそうでしょうか?
もちろん、アクリル塗料も良い塗料ではあります。
しかし、重要なのは、
単価だけではなく、
耐用年数も踏まえて、
<1年あたりの単価>で見るなど、
総合的に価格を考えることです。
例えば、
アクリル塗料の場合、
塗り面積1平方メートルあたりの単価が1400円で、
耐用年数が5年もつとしましょう。
ここで、1年あたりの単価で計算し直してみるのです。
すると、1年あたりの単価は280円になります。
他方、フッ素塗料の場合、
1平方メートルあたりの単価だけで見ますと、
アクリル塗料の2倍以上しますが、
耐用年数は最長で20年持つこともあります。
ここでも、1年あたりの単価で計算し直してみましょう。
すると、仮に1平方メートルあたり4000円で20年持つとしたら、
1年あたりの単価に直しますと200円になりますから、
アクリル塗料よりも80円も安いことになります。
ウレタン塗料は、
1平方メートルあたり1800円で、
耐用年数が8年くらいですから、
1年あたりの単価で計算しますと225円になって、
フッ素塗料の方が安くなることになります。
以上のことからお分かり頂けるかと思いますが、
単純に塗料は値段が高ければ良いというわけではありませんが、
高い塗料は寿命(耐用年数)が長いため、
高い値段にはそれなりの理由があるということになりますね。
また、塗料の寿命が短ければ、
それだけ外壁塗装の回数(塗り替えの回数)も増えることになります。
それを考えますと、
寿命が長い塗料を選ぶほど
初期費用は高くつきますが、
長い目で見た時には、
数回分の工事費用を節約できるということになるのです。
塗料の打ち合わせの際には、
価格以上に、塗料が持つ機能に着目することが大切です。
各種の塗料には、遮熱、断熱、防水、防汚などの機能があり、
塗料によって期待できる機能の効果が異なるからです。
お客様がお住まいになっていらっしゃる地域の気温や湿度、
周辺環境などを考慮して
必要な機能を選んでいくと良いでしょう。
塗料も適材適所の発想で選ぶと長持ちしますよ。
例えば、
〇 夏は暑すぎ、冬は寒すぎる家
→遮熱効果や断熱効果がある塗料がお勧めです
〇 湿気が多く苔が生えやすい、
排気ガスの汚れがつきやすい家
→雨水で汚れを流し落とす親水性に優れた塗料がお勧めです
〇 耐久性重視
→フッ素塗料や無機塗料がお勧めです
特に、無機塗料は、フッ素塗料より単価が高くなりますが、
低汚性、親水性と耐久性が高いため、
メンテナンスの手間と費用を抑えることができる長所があります。
↑これだけを見ても、
塗料ごとの機能にもそれぞれに特徴がありますよね。
最後に、【4.塗料の打ち合わせ(前編)・(後編)】
のお話をまとめますと、
外壁・屋根塗装工事をした場合、
塗料で家を覆うことになりますので、
その塗料が持つ機能が高ければ、家の機能も上がることになります。
それに伴い、暮らしやすさも高まることになるのです。
つまり、塗料の単価も大切ですが、
その単価をもっと詳しく耐用年数ともセットで見て、
1年あたりの単価を計算して比べてみることや、
塗料が持つ様々な機能を理解して、
自分の建物の状態に合ったものを選ぶ
という視点をもって、
プロの塗装職人と塗料の打ち合わせをしていかれるのが
良いでしょう。
千葉市若葉区の外壁塗装専門店・株式会社雅は、
お客様が今のお住まいに安心して長く住み続けられるように、
丁寧なヒアリングや綿密な現地調査に始まり、
着工後には、高圧洗浄やコーキング工事といった下地処理の段階から
プロの塗装職人による丁寧で繊細な外壁・屋根塗装工事を行って参ります。
また、足場組立て前の近隣へのご挨拶回りも、
お客様任せにせず、雅の女性スタッフが幅広く丁寧に行って参ります。
「丁寧な説明から始まって、
職人さんが繊細な仕事ぶりでやってくれた。
雅さんに頼んで本当に良かった。」
「これでまた安心して長く住み続けられます。」
「外壁・屋根塗装だけでなく、
キッチンや水回りの大工仕事までやってくれた」
「ご近所さんからの評判も上々で嬉しい。」
と言って頂けるように、
株式会社雅は、
「お客様の大切なお住まいを塗装でお守りします。」
広報担当の今泉でした。
お問い合わせはこちら↓
https://tosou-miyabi.com/contact/
<参考文献>
(1)外壁塗装の苦情・トラブルの種類や件数の推移が分かる統計資料
①公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターwebサイト
「住まいるダイヤル」
②「大規模修繕工事新聞」webサイト
https://daikibo.jp.net/archives/11910
(2) 久保信也著「家の寿命を20年延ばすはじめての外壁塗装」
(幻冬舎、2021年)
(3)池田聡著「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」
(クロスメディア・パブリッシング、2021年)
【公式HP】
https://www.tosou-miyabi.com/
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